今月の学校訪問

今月は,複数の学校に訪問した。いずれの学校においても,指導助言等を担当した。大学の授業も夜間に設定したりして普段よりも多い月であったのだが,それとも両立させる形でよい訪問ができたと思う。

  • 多摩市立愛和小学校。先週に授業公開があったようだが,私は月始めに訪問をした。学校での授業を見せていただいた後,1時間は研究主任の先生の授業による校内研。とかく校長先生のリーダーシップが有名であるが,それだけではないことを実感することができた。若く頑張っておられる先生方が何名もいらっしゃること,研究会でも前向きな発言が見られたのに,正直驚いた。一方,ICT活用場面や授業そのものには,課題がありそうだ。この学校が,学習する組織として,研究を発展させられるかは要注目だと思う。
  • 多久市立西渓校。DIS School Innovationプロジェクトが2年目に入った。生活科・理科の研究会の一環として,このプロジェクトの公開授業が行われた。3年生と5年生の理科の授業。活用自体は慣れてきたと思う。一方で,事後の研究会では理科の学習として成立しているのかどうかということについて議論されることが多かったように思う。佐賀の先生方の議論の様子を見て,授業研究文化が充実していることを実感した。
  • 南島原市立長野小学校。長崎のICT活用モデル校のひとつ。田中健太郎先生が複式の算数の授業を公開。これまで,年に1度以上,田中先生の授業については拝見していたが,今までで一番準備をされ,このモデル校事業を充実させようという想いが伝わってきた。授業においては凝った使い方ではなく,多くの先生方が取り組めそうな場面を紹介されていたと思う。こういう情報が県下に伝わってほしいなと思った。
  • 長崎市立鳴見台小学校。ここもDIS School Innovationプロジェクトが2年目の学校。1人1台端末,入っているソフトなどから,かなりまじめに授業のことを考えていただき,今後の実践予定を提案して頂いている。私としては,だれでもできそうなもの,日常化を考えることの重要性を訴えた。できれば,長崎市のモデルのひとつになってほしいと思う。