いつも実施している授業にタブレット端末を

一昨日,多久市立西渓小・中学校を訪問した。もう何度目になるだろうか。今回は,中学校理科の授業を参観した。
運動エネルギーを扱った授業で,先生から提示された課題に対し,生徒はデータを収集していた。そのデータをタブレットPCに入力し,グラフ化を行った上で,生徒はどのようなことが言えるのかを先生に説明し,不十分であればやり直し,という仕組みをとっており,生徒どうしの学び合いを重視したスタイルをとっていた。それが十分に説明できた班については,さらにステップアップさせた問題に取り組んでいた。一部の生徒は参観者の方にも説明をしていた。課題設定,授業の雰囲気作り,授業の構成,どれをとっても普段されていることにタブレットPCをプラスαさせた,よい授業となっていた。言語活動ということで行けば,さらに色んな表現が授業を通して行われるとさらに良いのではないかと考えた。
タブレットを入れることで,これまでの授業になかった革新的な授業を,と言うのはよく分かる。しかし,まず一歩進めるにはこうした実践が必要だと認識した。生徒は,タブレットの扱いということではなく,学び合いの学習スタイルに慣れていたと思う。
さて,この日は台風により事後の研究会は一部で行われたが,これまで見られなかった形として,予定で行けば,拡大指導案法を採用し,議論をしようとしていたようだった。当日は,授業中に指導案に付箋をはるような形でコメントを参観者に書いてもらっていた。聞けば,県から研修か何かの指定を受けたので,ということだった。事後の研究会のあり方については本校において何度もコメントしてきたところだが,またしてもバージョンアップをさせていた。授業研究を着々と進める学校として,注目をしたい。
同校の小中一貫を主テーマとした公開研は11月7日に開催される予定だ。私も参加するが,お近くの方も参加されてみたはどうだろうか。