教育工学会総会に参加

昨日でメインであった打ち合わせは終わったのだが,実はこの総会ではシンポジウムがあったので,それにターゲットを絞って一応予定を立てたのであった。毎年行われているものだが,初参加。シンポが2つ。午前中は「企業内教育におけるe-Learningの展開」。副題では「学校教育への示唆,何がどう違うか」だった。ここで出てきたいわゆる「かたい」「つめこみ」などにあらわされるキーワードの学習はむしろ学校教育に歴史があるのだから,今回は話がちょっと逆ではなかろうかということ,e-learningの話のはずなのに,結局「学校教育」と「企業内教育」の異同の整理のような気がした。ただそれはe-learning時代にあっても根本的な教育理論が重要という解釈もできるかもしれません。あと「学校教育」に対するとらえかたも様々で,それは限定して議論をしなければ成立しないと思った。植野先生@長岡技術科学大学のお話はわかりやすかった。今回は理論的なお話であったが,どういう具合に実践として具体化しようとされているのか,また論文等で勉強させていただいて,知識をゲットしようと思う(植野先生の表現にしたがってみました(笑))。
昼の総会はMさんとOさんと先にお昼を食べにいっちゃってサボりました。すんません。
午後は「ワークショップの意義と課題」だった。これに興味を持っていたので,参加したかったのだ。自分の授業でやってみたいけど,そこまで余裕がないので,何かアイディアはないかというのがひとつ。もう1つは校内研究として。あるいは今年ある学校の公開研究会においてコーディネータをすることになっているので,くだらないシンポはやめて,こういう形式にできないかというのを考えている。上田先生@同志社女子大のワークショップという活動への正統的周辺参加的なプロセスは納得。僕自身も去年の教育メディア学会で体験し,何かに導入しようとしているのだから。ワークショップの定義などはまた難しい問題ですが,今は学会としての研究どうのこうのというより,広く学習者(という表現がいいかどうかわからないけど)が参加し,その活動に主体的に関わっていくというような「講義ではない手法」ぐらいのとらえかたでいろいろとやってみた成果をどしどし共有していけばいいというような気がします。研究者的な発言ではないとは思いますが。あとは実際にやるとなったら,時間や人の問題でかなり制約が生まれるのだろうと思う。その辺がデザインの原則を考えるときには重要となるのだろう。そういう意味では村川先生のものが実用的な印象を受けた。あと,上田先生のプレゼンは抜群だ。映像を見せつつ,どうしてあのように説明ができるのだろうか。普通の人と思考回路が違う。
終了後は水越先生にお声をおかけしようと思ったのだが,どうやら途中でお帰りになっていた?残念。元気でやってますと誰か伝えておいて。
大学を出て,村上さんと尾澤君@安田女子大(上記の犯人です)と店の選択を失敗しつつ,談義。若手教員としていろんな話が面白かったし,尾澤さんからは「なるほど」という研究テーマを提案していただいた。今すぐというわけには行かないが,いつか一緒にチャレンジできれば。心の片隅においときます。