潮吹き鯨

コミュニケーション能力育成に取り組んでいる箕面市立萱野東小学校の校内研に参加した。まず算数の授業(およその面積)を見た。
その次,4時間目に4年生の理科の授業を見た。教材に趣向が凝らされていた。潮吹き鯨というものだ。まず教師から演示,それに子どもが驚いた後で,鯨の中の水の量を推測させる。その過程で子ども同士が自分の考えを話し合うという授業であった。仮説実験授業的なものだ。
授業としては興味深く。事後研でも評価されていたが,能力育成の視点から見ると,アウトプットとしての発言はできていたけれど,それを高めるところまでにはなっていないという点から,様々な議論が交わされたように思う。一般的なコミュニケーション能力育成の問題点が出てきた。
私の方からはカリキュラムとしてみたときに教師の主導性と,授業がオープンエンドなのか閉じていくのか,その二つの視点からバランスよく授業を取り入れていく必要があるのではないかということを中心に25分ほど話した。コミュニケーション能力育成における「グループ学習で,子ども主体」への警鐘を鳴らしたかった。