大学卒業に認定試験、教育再生会議分科会が検討で一致

読売オンライン
これが実行されるかどうかはさておき,考えるべきことはいくつかあるのだろう。

  • 大学の単位はいったい何なのか(取得した単位をさらに強固にするという発想はあると思う)。
  • 卒論の役割は何か。
  • 中心になってくると思われるペーパー試験で測ろうとすると学力が狭義のものになってしまう。そもそも,大学なんてそのような学力を目指しているのか(科目の種類によるだろう)。
  • どのようなタイプの試験か(必ず最終的には合格になるのか,不合格はほんとに不合格として取り扱うか)。

肯定的に解釈したとすれば,これをきっかけに大学での確かな目標が同定され,カリキュラム改善等に活かされたりするということだろう。
でも,その目標が公開されたとするとほとんどの大学で「え?ここではこんなことしかやらないの?」ってなことになりそうなのが怖いです。
多様な評価(試験)方法を考えないといけないけど,そもそも「試験」といえば,教育学部ですらペーパー試験しか想定されないというのに。
あまり表面上だけでは受け取りたくない提案だなあ。このことが大学現場にどう伝わっていくのだろうか。まあ,実施が義務付けられた時にしか,現場にはおりてこないようには思うけど。うちのような国立の教員養成にはおりてきつつあります。