遠隔バイオリン実験

遠隔教育の環境で,器楽の指導はできるのか―そのような問題意識から大学内での実験ではあるが,写真のような環境を用意してみた。将来的には離島等で子どもの指導ができるとか,そのようなことになることを願って。
指導者は音楽教育とバイオリンを専門とする加納先生。彼女の科研のテーマでもある。台本は相当練っていたようであるが,言葉が強くなる環境において,的確に伝えることにかなり苦労していたようだ。なかなか興味深い取り組みであった。
ところで,最近,大学は「研究」の場をすでにあきらめているのではないかと思うことがある。仮に大学が「研究」と銘打っていても,正直研究として成り立っていないことも多い。しかし,研究ができなければ,教育や地域貢献に生きるはずもない。時間を自分たちで作らなければいけないことを考えると,同じ学部の教員同士の研究協力は欠かせない。
自分たちだけでも研究の場を作らなければと心から思った。