最適モデルによるインストラクショナルデザイン

最適モデルによるインストラクショナルデザイン―ブレンド型eラーニングの効果的な手法

最適モデルによるインストラクショナルデザイン―ブレンド型eラーニングの効果的な手法

著者の一人,久保田賢一先生(関西大学)からいただいた。旧来からのインストラクショナルデザイン理論を検討しつつ,また,近年のeラーニング(特に対面とのブレンディッド型学習)に対応するような新しい理論を提案,実例などとともに紹介をしている。それがOPTIMALモデル,というもので,
Objectives,Prototyping,Testing,Interaction Design,Material Design,Audio-Visual Design,LMS Integrationの頭文字をとったものである。
インストラクショナルデザインモデルは時間がかかるものとして批判されてきたこともあり,それに対応した方策ともなっている。
これはeラーニングに対応したものとして紹介されているが,LMS Integrationを除けば,ふつうの授業にも対応する考え方になると思う。特にInteraction Designを取り入れ,一斉指導だけではない方向性を考えているのも,近年の教育の流れをくんだものといえよう。
初めて実践する人には参考となる1冊になるだろう。