ヴィゴツキー入門
- 作者: 柴田義松
- 出版社/メーカー: 子どもの未来社
- 発売日: 2006/03/23
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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内容は,話し言葉や書き言葉の発達,生活的概念と科学的概念,さらに性教育や芸術教育,障害児教育ととても幅広い。これが彼の業績の凄さなのだろうと思う。
理論が平易にまとめられている。時にピアジェの理論との比較なども出てきて難しくなるのだが,まあこれは自分の勉強不足だろうなあ(苦笑)。心理学で行けば当たり前なのだろうけれど,発達段階ごとによって子どもの構成する世界はそれぞれ異なる,というのは改めて参考になる(特に自分が関心を持っている言葉の部分など)。こうした基本的な考えに基づかなければ,結局実践を対象とした研究をやってもムダだろうと改めて思った(近年,実践においてあまりに議論されていないと僕は思う)。
また,彼がどのような方法で研究をまとめているのかに興味を持った(本書ではそこまで触れられないので)。こうしたことも研究の参考になるのではないかと思う。