上達の法則

上達の法則―効率のよい努力を科学する (PHP新書)

新しく学ぶ（仕事でも趣味でもよい）際に，どのようなやり方を行えば上達するか？本書で伝えたいことは極めてシンプルである。このことについて，記憶の仕組みなど，認知心理学の視点を中心に書かれている。また，「スランプ」やその乗り越え方についても記述がなされている。
仮に認知心理に関する本を読んでいれば，本書はそれについてわかりやすく述べられていると思ってよい。逆に読んだことがない人は，とても参考になる本だろうと思う。当然といえば当然のことが書いてあるのだけれど，自分を客観的にみることができるのではないかと思う。
これを読んでいると，内容はわかるけれど，自分は何かに関する上達を志向しているかどうか悩んでしまった。研究の作法もあまり上達しないので・・・。中級者にはなれるように，もう少し仕事も科学的に行おう。