韓国訪問

10日から12日にかけてソウルへ。韓国で進められているデジタル教科書のプロジェクトに関する調査に参加させていただいた。授業等の都合もあるのだけれど,学会ではないので,こういう機会に参加できるチャンスはなかなかない。学校での活用を参観することができたし,現状を少し理解することができた。
さて,日本においてもこの議論が急に盛んになってきている。学校教育の情報化に関する懇談会等で議論が進みそうだ。また,高度情報通信ネットワーク社会推進戦略本部(第53回)のページにおいても,新たな情報通信技術戦略(案)が公開されている。
ここにメモとして引用させてもらっておく。議論のペースがかなり早いように個人的には思う。

(3) 教育分野の取組
(重点政策)
情報通信技術を活用して、i)子ども同士が教え合い学び合うなど、双
方向でわかりやすい授業の実現、ii)教職員の負担の軽減、iii)児童生徒
の情報活用能力の向上が図られるよう、21 世紀にふさわしい学校教育を実
現できる環境を整える。また、国民の情報活用能力の格差是正を図るとと
もに、情報通信技術を活用して生涯学習の振興を図る。
(具体的取り組み)
文部科学省は、2010 年度中に教育の情報化の基本方針を策定し、その
中で情報通信技術の活用が教育の現場にもたらす変革についてのビジョ
ンを示した上で、当該ビジョンを実現するために、児童生徒1人1台の
各種情報端末・デジタル機器等を活用したわかりやすい授業、クラウド
コンピューティング技術の活用も視野に入れた教職員負担の軽減に資す
る校務支援システムの普及、デジタル教科書・教材などの教育コンテン
ツの充実
、教員の情報通信技術の活用指導力の向上、学校サポート体制
の充実、家庭及び地域における学習支援等、ハード・ソフト・ヒューマ
ンの面から関係府省と連携して、総合的に情報通信技術の活用を推進す
る。また、情報化の影の部分への対応として、有害情報対策や情報モラ
ル教育の推進に取り組むとともに、学校教育において児童生徒の情報活
用能力の向上を図る。さらに、公民館、図書館等の社会教育施設の活用、
放送大学、eラーニング等によるリテラシー教育の充実など、生涯学習
支援を推進する。【文部科学省総務省経済産業省等】