「話すだけ」スタイルの脱却に向けて

久しぶりの更新(今年はじめて(^_^;))
年明け後,特に今月は一時に集中し,学校現場を訪問することになった。

  • まず1月は,長崎県教育センターにおいてICT活用に関する講演を行った。2本の事例紹介をはさみ,ICT活用を進めていく際の考えるべきことについてお話する機会を得た。現在長崎ではモデル校を設置しているが,ここまでICT活用熱が高まるとは思っていなかった。セミナーでは,事前の調整に時間がかかり,準備も不十分なものとなり,当日の時間も延びてしまい,ご迷惑をお掛けした。主催ではないが,セミナーの運営も考えさせられた。
  • 2月は,これまでパナソニック教育財団の特別研究指定校である芝谷中学校に足を運んだ。2年間の研究が一区切りついた。今後助成を受けるわけではないが,これを来年度どのように発展させていくのかについて注目したいし,取り組んでいただきたいと思う。小中連携などが始まるようなので,そういうものとうまくつながってくれればと思う。長期的に同じ学校に参加させていただく中で,外部講師として考えさせられることが多かった。反省点は,自分も今後に活かしたいと思う。なお,本校の取り組みのプロセスは,このページにまとめられている。中学校のひとつの取り組みの参考になると思う。
  • なんと,長崎市の高校の初任研に呼ばれた。着任当初は予測できなかったことである。約10名の初任の先生を前に,ICT活用についてお話をさせていただいた。授業技術が大事でそのひとつとしてとらえることの重要性を強調した。情報モラルについては,同僚の倉田伸先生にお願いをした。将来,長崎で情報教育実践のリーダーシップをとってくれると思う。
  • DISプロジェクト校2校も継続的に訪問をしている。長崎市の鳴見台小学校では,社会科の授業の公開。自分が調べている国について,グループで2枚の画像を選択し,それをコラボノートに貼り付けて,説明をするという単元の授業。実施された先生の意図を確認しながら,学習活動としての妥当性や協働学習として検討しないといけない点についてまとめた。回を重ねるにしたがって,色々と考慮された授業になっていると思う。多久市の西渓校では,まとめの会議に参加した。福岡のDIS校の先生方が参加され,事例を紹介されていたので,西渓校の先生方も参考になったと思う。考えられた研究会だったと思う。私からはスキルの議論は最低限に留めること,研究として進めるのはあくまで協働学習ということで,事例をより豊かにしていきましょうということをお話した。いずれの学校も,来年度はさらによい実践が生み出されることが期待されるし,実際に期待もできると思う。

以上のような関わりを持ちながら,外部から参加する自分は,どちらかと言うと学校の意図を汲み取り,それに応じた関わりをしている。すなわち「求められたことを誠意を持って行う」ことにしている。しかし,ある程度工夫はしているものの「話すだけ」スタイルも多く,少し消極的すぎるかなとも思っている。もう少し時間をかけて(これが難しいところだが),会の進め方・実施の仕方に提案をしながら進めていかないと学校研究としての発展には貢献できないのではないか,という気がしている。