授業が変わる

授業が変わる―認知心理学と教育実践が手を結ぶとき

授業が変わる―認知心理学と教育実践が手を結ぶとき

まず翻訳書として出来が秀逸。読みやすいのがすばらしい。認知心理とか学習科学のアプローチからいわゆる学力向上にいかに貢献できるかについて書かれている。こういうのは結構理数系で実践されることや,学会の報告が多いよねと思いながら読んでいたけど,読みや作文の指導に関しても各1章ずつ割かれていた。授業に対するこのようなアプローチがわが国では一部にとどまっているのが残念である。PISAの読解リテラシーの結果報告などを見ると,こういう方向性を生かすのも1つの手なのかなと思う。
類書として,こちらもなかなかの良書である。
授業を変える: 認知心理学のさらなる挑戦

授業を変える: 認知心理学のさらなる挑戦

  • 作者:国学術研究推進会議,ジョン・ブランスフォード,アン・ブラウン,ロドニー・クッキング,森敏昭,秋田喜代美,National Research Council,John Bransford,Ann L. Brown,Rodney R. Cocking,21世紀の認知心理学を創る会
  • 出版社/メーカー: 北大路書房
  • 発売日: 2002/10/01
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
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