マルチメディア論7回目

2値画像処理の話。そして,カラーの構成要素(色相,明度,彩度)について話,様々なホームページと色のイメージについて検討させ,色彩設計において重要な点を述べた。色彩設計ガイドラインをもう少しきっちりとまとめておくべきだった。
この授業,難しい。この授業に限らずだが,どういう理念で作られたかわからないので,内容をどうすればよいのかがわからない。水曜日のマルチメディア情報処理と別の授業を行うことは相当きついので,内容を同じにしている。学生のニーズもつかみきれていない。ただ,何か操作ができる,技術を身につけるということがニーズであればそれは違うと断言できる。独学や専門学校でそれはやればよいから。それよりもそこまでのニーズがあるように見えない。何がニーズか?
それよりも単純に授業の方法のやり方がまずいとはいえるだろう。今日は検索して考えさせる活動を取り入れたが,基本的には一斉講義。説明が多い。人数は少ないけど,(実習形式を除いて)今まで授業をやってきてここまでメモを取らない,聞かない学生も初めてだ。こんなものなのだろうか。たとえば活動的な授業をやったときでも何が学力として身につくかも検討しなければならない。情報の発信に関わる考え方は情報メディア論でやったので,それとは違うアプローチにしようと思っているのだけれど,僕の引き出しが少ない。メディア論に近い文化的なものだと,このコースの考えとはあまりあわないような気がする。
授業への工夫が少ないことは間違いない。手を抜いているわけではないが,かけている時間は3時間程度。認知科学との配分を検討する必要があるだろう。悩みは深い。とりあえずいろいろと考えたことをこうして書きとめておくのは悪くない。