授業デザインの最前線

授業デザインの最前線―理論と実践をつなぐ知のコラボレーション

授業デザインの最前線―理論と実践をつなぐ知のコラボレーション

主に教育心理学の研究者が自身たちの立場から,授業研究の現状や独自の研究について取り上げそれを解説した本。
ほとんどの著者がしっかりとフィールドに入って分析を研究をしているところは学ぶべき点が多く,反省させられた。
内容についても参考になったが,学習科学の視点がここでも大きく取り上げられていることが印象に残った。ただ,それを分析するための方法論はまだ成熟していないように思った。随所に談話分析などが取り上げられるが,結局は見た目のコミュニケーションになってしまう(それを解消するための視点は提供されているが)。それを越える研究方法も必要となってくるように思う。