公開授業に参加

昨日の流れで,科研の代表者でもある橋本先生が「初等理科教育」の授業公開(学部的にも公開授業となる)されたので,それに参加をさせていただいた。対象は1年生。受講者は30名強。
5つのグループが理科授業の導入部分についてマイクロティーチングを行い,それに関して学生から感想や質問などが議論された。うまくプレゼンテーションができること,意見が積極的に出てくることなど驚きがあった。授業のスケジュールを資料として見せていただいたが,模擬授業だけではなく,概論的なことも講義されているようだ。授業評価は毎時間行っているそうだ。
こういう授業を踏まえて(3年生で受講予定である)自分の講義も計画しなければならないこと,経験を通した講義にて学生に確かな学力を身につけさせるためには,教員のほうで何を学力としてつけるかをより明らかにしておくことの必要性を感じた。教員はある程度知識を一般化して提供する場面が必要だと思われるが,そうすると「実践的でない」という学生もいる(いくらでも反論はできるが)。それに対しては本来は「自分で考えながら結び付けろ」といいたいところだが,学生だけに任せてしまうのは現実的ではないだろう。経験と理論の橋渡しをどうしたらいいのか,というところを自分の授業において追究していく必要性を感じた。いろいろと考えるいいきっかけとなった。
ところで橋本先生はうちの学部の学部長だ。この2日,いつもより長い時間ご一緒させていただいたが,そのパワフルさにはいつもと同様,驚きである。