ICT活用から授業力の向上へ

南島原市立堂崎小学校の田中健太郎先生の授業を参観した。今年度授業の参観は2度目。当日の授業は歴史であった。今回の訪問は藤木先生にお任せしきりの大学院授業「ICT活用実践」の一部だったので,一応今回のコーディネートを務めることができて,多少は責任を果たせたのではないかと思っている。
今年度,田中先生には学生のためのNHKデジタル教材活用講座の講師などをお願いしていることもあり,打ち合わせや授業参観等で,数度顔を合わせている。その際,よくお話としてうかがうのは,これまではICT活用や情報教育に熱心に取り組んできたが,現在の関心は基本的な授業の実施や評価の力量向上にある,ということだ。
当たり前と言えば当たり前なのかも知れないけれど,授業の質的向上(およびそれに向かう態度)が最も重要である。その手段がICTな時もあるし,そうでない時もある。また,田中先生のようにICT活用の利用場面として,適当なものまた適切でないものをキチンと明確化することを通して改めて授業全体を考えることもあるだろう。力量向上とは言っても,きっかけやそのプロセスは様々なのだろう。