調べる技術・書く技術

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)

実際に数多くのノンフィクションを書いている著者が,基本的な取材方法からわかりやすく解説してくれている。「わかりやすい」というのは,筆者が実体験をもとにしているからである。後半では,筆者が実際に書いた記事とその裏側,つまりどのようにして取材し,執筆にまでこぎつけたのかが記されている。
「魅せる」という点からすると,やはりその道のプロなので,学ぶところがある。やはりこのように編集もキチンとされているものが興味を引く。質的研究でこのような方法をとるとマズイかもしれないけれど(でも,興味深く読めるというのはこの手のもののひとつのポイントかなと思っている。論文にはならんだろうけれど。)
これを読んでいて,いくつか書いたら面白いテーマが自分の周りにあるかも,と思ったけれど,いかがでしょう。

  • 教育委員会」(結構タイムリー)
  • 「大学教員の生態」(それに近いのはあるんだろうけれど,もう少し,日常に入り込むような感じ。組織としてとらえるような感じで。)