科学者たちの奇妙な日常

科学者たちの奇妙な日常 日経プレミアシリーズ

科学者たちの奇妙な日常 日経プレミアシリーズ

著者は科学者かつ,大学教員である。自身の身の回りを中心に,科学者の日常生活がどのようになっているか,科学者にはなにが求められるのかなど,やさしい口調で紹介してくれる(著者のブログが人気だそうで(←未確認),ここから文章を採用しているのではないか)。また,あふれる「博士」や女性科学者などの問題にも言及する。
「科学者」になりたい人には,随分と生々しい本であるけれど,読んでみてよいかと思う。「科学者」の定義はよくわからないが,僕は近い立場ではあるけれど「科学者」ではないと思った。その分,ここに書かれているような感じの研究者だったらな・・・と思う。現実とのギャップを感じた。まあ著者も大学教員なのだから,その仕事のほうでは結構な苦労をしているのではないかな。
本書は先月に発売になったばかりのようであるが,もう1冊くらい,女性研究者としての仕事や,ワークライフバランスなんかをキーワードにした本が出そう。