考えることの科学
- 作者: 市川伸一
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: 新書
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新書であるが,数式が出てくると拒否反応がある私のような人間としては話が結構難しい部分があるのであるが,それでもその根底にある推論の特徴のようなものはよく理解することができた。今とかく「思考力」というのが言われるのであるが,特に「力」に絞ったとき,それをどのように育てるかなど,あまり明確な方向があるようには思えない。そんな中で本書を見てみると,やはり型を学ぶこと,クリティカルにできるだけ考えること,その繰り返しと,その人本人の心理状況などで少しは説明できるのかな,という気がした。
大学の授業の素材などで使うと結構面白いと思う。