講演は難しい

福岡市教育センターにおいて,情報モラル教育の講演を行った。
情報教育の充実,という根幹の部分を主張しながら,具体的な展開を道徳や各教科のレベルで話をした。
終了後,指導主事の先生とお話をしたところ,きたひとは「明日から使える」「すぐ使える」ということをポイントにしておられるのだという。そのような意味ではその考えに対しての答えはいま一つ提供できなかったかもしれない(自分としては織り交ぜたつもりだったけれど。長崎の教材なども利用して)。でも大学教員の役割としてその具体性をどこに持っていけばよいのかは迷うところだ。
現場では「理論的」といわれ,研究現場では「理論がない」といわれて数年。実践と研究,というけれど,教職大学院もはじまって2年目,特に近頃はその難しさを痛感している。理想はどこにあるのだろう。