超有名小学校(横浜市立本町小学校)への訪問(横浜スタンダードに関するヒアリング)

11日,午前中の集中講義終了後,横浜へ。
次の日,横浜市立本町小学校へ訪問した。私が行ったのは,10年近く前。総合的な学習の時間完全施行直前で,各校が実践を模索していた時期だ。「マルチメディアプロジェクト」を全面に打ち出し,オープンスペースの中で学習を進める実践にはおそらく1000名以上の来校者が公開研究会ではあったのではないだろうか。
今回の仕事の目的は,そうした情報教育とはあまり絡んでおらず,藤木実践センター長が研究代表,私と附属4校園の実習担当教員が加わる教育実習に関する資質保障の見直しに関するプロジェクト(本年度学部長裁量経費をいただいている)の調査の一環として訪問した。
横浜国立大学がGPで開発,運用している「横浜スタンダード」が実際の実習の側面でどのように運営されているかを調査しに行こうとしたところ,先方から実際の動きを学校で見ることをすすめられて,情報を提供いただいたのが本町小学校だったのである。
このスタンダードは,とてもよくできており,学習プログラムとも密接に関連させている。この開発には,退職校長で構成されるSVと呼ばれる人たちがかかわっており,現実味がある(彼らは教育実習のメンターともなっている)。10数名の希望者がある自由選択科目の実習にて活用されているとのことで,とても勉強になった。
長崎大学に置き換えてみれば,上記SVをどのように協力依頼し,実際に活躍してもらうか,その基盤整備ができていないことが課題になっているように思う。ただ学部教員に「協力校に行ってください」ではなく,このような人材を確保することが急務であろう。