幅広いテーマの指導に対する難しさ

教職大学院の実習のテーマを検討した。前日のものではほぼ無理だと思ったので,再度指導の機会が設けられた。
僕が所属するのは「学校運営・授業実践開発コース」。入学者のやりたいことはさまざまで,今日は小学校外国語活動に関するテーマの検討がそのひとつだった。ここで,京都外国語大学にいた経験を発揮したいところであるが,外国語活動についてやったわけでもないので,そんなことが当然できるわけもなく,学習指導要領を見ながらあれこれとアドバイスしたり議論したりした。
結局,院生の立ててきた計画は,現状彼が訪問する学校とはマッチしないということで,もう一度考えさせることになった。そもそもそれがうまくできるかどうかという認識も甘いところがあると思った。
ところで,前述したように,様々なテーマを院生は持ってくる。私の指導のもとで学級経営的なことをテーマに掲げる学生も多い。もちろん自分だけでは対応できないのはわかっているので,実務家の先生とタッグを組みゼミ等も挑むことで何とかしているが,限界があるのではないかと思う。
もちろん情報教育やICT活用だけをやっていてもこの大学で生きていく道はないと思っているので,幅広くやろうと思っているのだけれど,なかなか難しい。もっと授業設計や展開,評価などを網羅的に勉強し,教育方法や教育工学の立場からコメントしたりすることが僕の役割だろうと思う。