リフレクティブ・マネジャー

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

リフレクティブ・マネジャー 一流はつねに内省する (光文社新書)

著者のひとりの中原淳さんからご献本頂いた。
本書は「働く大人の学びと成長」の核となるのは「内省」であり,それは将来とつながっていることが重要であることを述べている。そして,その内省が他者とつながっていること,話し合うことが重要であることを指摘している。後半では,事例等を通して,内省が誘発されるための学びの考え方を提供している。
これらが,2人の著者である程度分野の異同を持つ研究者の対話によって進められている点がまた面白い。私がフィールドの中心に据える初等・中等教育は本書ではあまり対象とされていないけれど,自身の授業や研究と大きく接点を持ち,納得しながら読み取ることができたので,大変勉強になった。
また,本書には中原さんの内省もあとがきで行われているが,今日に至るまでの取り組みが実にすばらしいと思った。彼とは同い年なのだけれど,どこまですごいねんと思わざるを得ない。数年後,情熱大陸とかプロフェッショナルにでてるんちゃうか。