人生はどうなるかわからない(母校へ寄稿)

少し前になるが,母校の奈良教育大学附属中学校から,ある原稿の執筆を受けた。学校でオープンスクールを行うのだけれど,卒業生の一人として当時の思い出や学校の魅力を文章にまとめてくれないか,ということだった。
当時の担任の先生が現在主幹教諭を務められている縁もあり,このような依頼を受けてしまった。僕も教育学部の教員として附属学校の大変な立場はある程度理解しているつもりなので,貢献できるのなら,と喜んでお引き受けした。「情報教育の新進の研究者の寺嶋君に・・・」というのは少し戸惑ったが。
原稿には当時のことも書いたが,附属校というのは教育実習があること,そして熱心な若い先生方の授業をたくさん受けられることはひとつの魅力であることを書いた。これは,繰り返すようであるが,現在教育学部で教員を担当している僕しか書けないメッセージ(さすがにこんなことを書ける卒業生は数少ないであろう)であると思ったからだ。
先週末がオープンスクールだったと思うけれど,どうだっただろうか。
中学時代から,大体20年の月日が流れている。改めて思うけれど,まさか今の自分がこんな仕事をしているとは想像さえしなかった。人生,わからないものである。