現職教員を招いた教職大学院の授業

大学院の講義「教育の方法と評価」という授業において,現職教員にゲストティーチャーとして参加してもらった。通常,この講義は「教育の方法と評価I」「教育の方法と評価II」という科目に分かれ,前者がストレートマスター,後者が現職教員の対象授業となっているが,今回は初めて合同で行った。
ゲストとして来ていただいたのは,岩崎先生。彼女は昨年度,現職教員として大学院に入学し,一年で修了され,現在は小学校の研究主任として勤務されている。
今回は岩崎先生の実践研究報告書をひもときながら,学習意欲をテーマに質疑が行われた。まず予め受講者から貰っていたものをとりまとめ,私から代表して聞き,その次に自由討議を行った。岩崎論文の特徴は,授業導入時の学習意欲を捉えるだけではなく,展開・終末での工夫などについても探求されている点であると私は思う。授業者もテーマに対して広がりを持って考えることができたのではないかと思う。
前半終了後は,現職教員だけの場とした。もう少しフリーな形で,限りある時間をどのように利用して報告書にとりかかっていくのか,その実践的な対策を少し議論でき,焦りを感じている現職教員の院生も少し安心したのではないだろうか。
今回は岩崎先生のご好意により成立した夜間授業(18時から21時まで)であった。いくら感謝しても感謝し切れない。なかなか難しいのかもしれないが,今後も継続させたい取り組みだ。次は今回受講した院生の方にゲストティーチャーになってもらえるようなサイクルを作れると良いのだけれど・・・。