授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン

北大路書房より,以下の本が発売された。
本書は,授業設計の基本について記されている。教育工学の基本文献のひとつとしてヒットしている「教材設計マニュアル」の姉妹本である。本書はその発想を活かしながら,学校教育に適用できるように配慮して書かれたもので,実際に学校現場の先生方も関わっておられる。大学での教育方法の授業,あるいは新任の先生方の参考書としておすすめできる。
私も3章ほど執筆に関わっている。

授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン

授業設計マニュアル―教師のためのインストラクショナルデザイン

本書の執筆者は東北地方に住んでおられる方も多く,彼らはまだ本を手にしていない(と思われる)。
そんな中,編著者のひとりの稲垣さんは本書の特設サイトも公開している。こちらから本書で利用されるワークシートもダウンロードできるので,あわせて参考にしていただきたい。
以下に目次を示しておこう。

第1章 よりよい授業をめざして
第2章 インストラクショナルデザインとは何か
第3章 学習目標を明確にする 〜授業構想の検討
第4章 学力とは何だろうか  〜多様な学力の見方・考え方
第5章 何を教えるのか? 〜教材研究の方法
第6章 どう教えるのか? 〜学習指導案の書き方
第7章 学習指導と評価(1) 〜目標・指導・評価の一体化
第8章 学習指導と評価(2) 〜目標に応じた評価方法の実際
第9章 魅力ある授業をつくる(1) 〜教師の振る舞いの基礎基本
第10章 魅力ある授業をつくる(2) 〜学習意欲を高める方法
第11章 魅力ある授業をつくる(3) 〜学習者の協同と活動
第12章 魅力ある授業をつくる(4) 〜情報社会に適応する
第13章 授業を分析してみよう
第14章 研究授業・模擬授業から学び合うために
第15章 これからの教師に求められる授業力とは