2010年度振り返り(その2:教育編)

授業を効率的に準備しなければ回らないのがここ数年の傾向。情報処理入門やマルチメディア情報処理はどんどんTAに任せていった。授業としてはまわってきたので,もう少し有効なものとなるように工夫をしていきたい。
その分,大学院の授業改善に着手した。大学院では現職教員の修了生やゲストティーチャーを呼ぶことができた。また,現職教員の授業では,後半は授業よりもむしろ実践研究についての議論を取り入れた。これについては評価してもらったと思う。ストレートマスターの授業は2回目だったけれど,おおよその内容はこなせた。しかし,「実践力」という観点からすれば,さらに改善の余地があると考えている。
教育方法・技術論は集中講義だったので,総合的な学習の時間の授業作りを導入した。結果,学生の集中力を持たせることもできたように思う。自分の中では,アクティブラーニング的な取り組みなんだけど。細切れの授業の中でどのようにやるかは考えないといけない。
ゼミについては,僕はハワイに行っても学生は頑張ってくれたし,僕はこれでできることはやったと思っている。ただ学生は調査の処理や分析など,もっと丁寧に相談にのって欲しかったのではないかと思っている。大学院生がこの役割をになってくれると良いけれど,うちのシステムでは難しいようにも思う。今後は,もっと自分の研究ともつながりながら,ゼミもかかわれるものを仕組んでいかなければいけない。
後悔をしているのが,教員採用対策である。特に今年は,2次に行った学生に成果を残させることができなかった。ペーパー試験の対策を補助するのは僕の役割ではなく,彼らの努力で解決して欲しいと思っているけれど,面接や討論への対策を練ることについては考えないといけないと思う。これは大学院も同じ。ゼミから全員を教育現場に送り込むつもりでやっていきたい。