特別支援教育をテーマとしたセミナー

大学院教職実践専攻が昨年度から開いているセミナーに参加した。今年のテーマは「特別支援教育」。学校現場の関心は高いし,それに伴ない学生の関心も高い。ゼミ生の卒論のテーマでこういう話題を扱っている学生もいることから勉強のつもりで参加した。
国立特別支援教育総合研究所の柘植先生のお話が大変参考になった。話題の一部に教育の情報化も取り上げられており,この分野でも考慮して行かないといけなくなってきている,ということはわかった。実践報告も聞いていると,やはり通常授業と同じように拡大提示でかなり使われているようだ。こういう特別支援教育へのICTの活用が普及につながるのではないかと考えた。
ただし,何でも提示ということには不安があるそうだ。何でもわかりやすく見せるだけでは,子どもの成長につながらないのが不安とのこと。今まで「大きく,わかりやすい」ことがICT活用では述べられてきたが,そろそろ次のステージに来ているのだということも実感した。それは,ATIをきちんと考慮した実践の計画が必要になってきていることを指すように思う。
特別支援教育とICTは,今後の重要なトピックになるように思うので,注目していきたい。ひょっとすると今長崎で現場と取り組めるのはこの分野なのかもしれない。