日本教育メディア学会研究会

本大学で,日本教育メディア学会研究会を実施した。大学研究者,小学校,企業等からの参加者があった。
まず,6件の自由研究の発表があった。キーワードだけあげると,キャリア教育,批判的思考,コミュニケーション能力など,今日教育現場において重視されているものから,ソフトウェアの開発,映像制作に関する実践,教科書と映像メディアの関係など,これまで本学会でも取り上げてきたテーマについて取り上げられていた。
後半は「学習者のメディア利用・情報行動」ということでミニ・シンポジウムを開いた。後藤先生@新潟大学が2009年度全国大会の小平先生から指摘があったことを受けながら,関連研究をレビューしてくださった。それらが上松先生@新潟大学,田山先生@長崎大学保健管理センターの比較的新しい研究成果の紹介につながった。登壇者間の議論があったのもよかった。
今,学会の在り方が問われている。いろんなツールがあるのに,わざわざ集まって学会を開く価値があるのかということだ。全国大会のようなものでもそう議論されるのだから,研究会であればなおさらである。これからの研究会の形を考えていかないといけないなと思った。少なくとも自分が発表するだけの学会というのは,もう成り立たなくなるであろう。