北九州市立教育センターでの講演(教師になってがんばっている卒業生を見て)

先月,北九州市立大学を訪問したところだが,何の縁か,同じ市内にある教育センターへ。黒崎駅からタクシーに乗り,教育センターへ行ったら,下りた場所の建物の名前が違っていた。どうしようかと思っていた所で,「寺嶋先生!」と,声をかけられた。以前部屋の近くでよく顔を見せていた学生さんであった。私が話す新採研に受講しにきたとのこと。
新採研のテーマ自体は情報教育で,学校現場での実践報告や指導主事から教育の情報化に関する手引きなどが説明された後,私から50分程度情報モラルに関する講演を行った。その前の指導主事の説明によると,「情報活用能力」という言葉を知っていたのは150名いて10名程度。おそらく情報モラル教育も大学で習っていないし,ほとんど知らないだろうと思う。新しいテーマを前にしたときに教師がどういう態度で取り組むべきかなどということを述べながら,道徳での着実な実施などについて話をした。
北九州の教員採用試験の倍率は下がってきており,そういう背景の中で新採の研修には積極的に取り組まれているとのこと(現地訪問を含めて)。こうした中で情報教育がそのテーマのひとつとなり,積極的に取り組まれているというのは非常に良いことだと思う。
ところで,先にも書いたが,この他にもうちの学部を卒業し,今年北九州市で採用された先生が声をかけてくださった。毎日忙しいだろうし,こうした研修も大変だろう。頑張って受講している姿を見て,後輩となる学生も後に続いてほしいなと思った。