2011年度を振り返って

ちょっと遅くなったけれど,2011年度を振り返っておきたい。
研究としては,成果を出すことが出来なかった。その前に在外に出ていたので,これはそうなると思っていたのだけれど,年度末までに査読つき論文を1本投稿するという目標は果たせなかった。もう少しデータが必要だし,論文投稿として考えないといけない点があるので,2012年度投稿を目指したい。忙しい中,自分が考えていることを切り分けて,教育工学会,教育メディア学会で発表できたのは成果。共同研究については,成果を出すことができていないものが多く,迷惑をかけないためにも,今後は絞っていきたい。
教育は,成果が出た部分と苦労した部分があった。ハワイで考えたことを実行するようにした。授業は新規科目を持つことがなくなってきて,安定期に入ってきたが,既存の授業もまだ改善半ば。大学院の授業は実践に慣れさせ,理論的なところも勉強して欲しいのだけれど,中途半端になった。学部のゼミはICT活用実践専攻の第1期生が卒業した。力をつけ,教職についてくれた。ここから卒業生を教職として送り出すことが,ここ数年の自分の目標だったので,一区切りついた。ゼミでは一時残念な思いをすることがあったけれど,私は間違っていないので,成果を出すことでそれを証明したい。
その他(サービス等)でやるべきことが増えた。大学院,学部にかかわらず教務や実習のことに取り組んだ。結果,すべて降り掛かってもある程度できることはわかったが,授業や研究がどうしても比重が減ってしまった。倍速ぐらいで仕事にとりかからないと。
免許更新講習は週末に8回,その他講演や講習が15本程度と,6月以降は本当に大変だった。免許更新講習のやり方は本部に改善が見られないので,数を減らしてもらうことにした。講習や講演に対する態度をそろそろ決めないととは思っているが,呼ばれるうちは自分も努力しようというのが今のスタンスである。査読も他の人よりは少ないんだろうけれど,結構増えたなあ。常に目の前に何かがあるという形だった。
この他,JAETの教育の情報化セミナー,日本教育メディア学会の研究会をお引き受けした。それぞれ工夫し,時間もかけたが,長崎でまだまだ地盤がないことを感じた。そんな中,飯盛中学校の公開研究会がひとまとまりしたり,附属学校でもICT活用の流れが入ってきたなど,少し光も見えた1年だった。