卒論指導

本日,卒業論文が提出される予定である。ただ,私がやることはもうない。
日頃,どのような指導をやっているのかをまとめておきたい。教員間でも卒論の指導について話題になることがあるので。

  • 4年生前半から,毎週1時間,全員が集合。進捗状況をレジュメにまとめて持ってくる。ひとりずつ報告。エンドレスで実施するが,6名だと90分で終わらず3時間かかることもあった。
  • 提出は毎年12月20日としている。提出は昨年度からサイボウズLIVEを用いて,ひとりいちスレッドを使いやり取りをする。ワードファイルを添付したものに,私がコメントや校正をしたものを再び添付する。全員に見えるので,状況がわかる。これは3年生も見ているので来年度のプロセスを実感してもらうのに役立つということがわかった。今回提出する学生は,昨年このやり取りを見て,ある程度覚悟したということであった。
  • 私に提出する前に,かならず他の誰かにチェックしてもらうことにしている。これまでにチェックが行き届かなかった場合があり,そのまま提出される事例が散見され,叱った覚えがある。その際は,書いた本人よりも,チェックした(はずの)学生に指導することがある。自分のことばかりやっている人は,このゼミにはいてほしくないから。今年度からこれもサイボウズ上で行い,私からも状況がみえるものとした。
  • 私による校正の返却は,1月5日を期限としているが,実際は年内に返却することが多い。次の提出日を1月15日としているが,内容が卒論としての目標に明らかに到達しない場合は,第2稿の前に第1.5稿を出してもらう。これまで,複数名がこれに該当している(毎年1名程度)。
  • 1月15日までに出された第2稿は1月20日までに私がチェックすることにしている。私としてはこのあたりがつらいところ,今年は1名分,とうとうその締め切りを逸してしまった。年によってはセンター試験と重なるので,このプロセスで考慮するとすればこの点である。
  • 私がチェックしている間に,学生には卒論発表会で出してもらわないといけない概要集(A4で1ページ)を書いておいてもらう。概要集のチェックはゼミの時間も含め2度ほどやり取りすれば,大体仕上がる。
  • あとは出すだけ。

これで多くの学生が比較的早めに提出をすることになる。よくわからないが,他のゼミと比較すると,時間のかけ方がはじめの地点からだいぶ違うようである。
この後は,発表会の準備が行われる。発表会についてはまた別途まとめたい。