情報メディア論7回目

NHK教育「メディアを学ぼう」を見せ,そこに取り上げられている2つの主な現象(携帯電話とSNS)について,議論をさせた。方法はまず全体をグループにわり,さらにそれを二分した。そして一方を「光(利点)」チーム,もう一方を「影(欠点)」チームに分けた。数多くの分量をあげさせ,内容も随時検討した。そして両者をリストアップする中で気づいたことを述べさせた。
結果は大失敗の部類に入る。まず,ほとんどが番組だけではSNSを理解できてないし,使っていないので,こちらは議論にならなかった。「実際に使って判断する」ということの必要性は考えたのかもしれないが。自分から例示をして見せる必要もあるだろう。でも僕から言わせれば授業で散々仕組んできたのにも関わらず自分で調べようとしていなかったのは少し残念に思った。もうひとつはコミュニケーションではなく携帯の機能に話が行ってしまったことだ。僕のはじめの論点の絞り方が番組とマッチしていなかったかもしれない。指導が甘かったように思う。携帯電話に関しては番組を見せないほうが良かったかもしれない。学生が良くわかっているので。最後のまとめ方もあいまいになっており,きちっと論点を絞って見せるべきであった(たとえば光と影は二律背反の考えにあることが多い,人によってとらえ方が異なる,それらを踏まえて利用することの必要性など)。学生からの意見にあまりにもゆだねようとしすぎなかったか。このような授業に良くある「指導が甘い」といわれても反論できない授業であった。
僕としては来年度修正,といきたいし,実際にはそうするが,受講する学生にとっては一過性のものでしかない。自分としてはベストは尽くしたつもりだが,尽くすだけではダメで,ちゃんと結果も出さないとと思った授業だった。まだまだやるべきことが多い。