実践研究の難しさ(宮内科研打ち合わせ)

本学部宮内先生(数学教育),森田先生@早稲田大学と「数理情報教育による数学恐怖症・PCアレルギーをなくす教員養成課程の学生の意識改革」(宮内先生が代表者の科研)の打ち合わせを行った。基盤Cで,2年次計画のうち,初年度となる。
具体的にはこの秋の学会での発表の内容,そして後期の実践授業計画について話し合った。私はこれまであまりかかわってこなかったので,実際に実践で利用されるツールを触ってみたり,また昨年度の実践に対していくつかコメントした(数学嫌いの立場からも?)。
話しているとやはり論文化にあたって,実践研究としてまとめることの難しさを感じた。実践を構成する変数は多いし,進めているうちに実践への修正も出てくる。対象者がデータとしては少ない場合も多い。もはや(あまりこういう単語が好きではないが)いわゆる「質的研究」とか記述的な研究しかないのではないかと思えてしまう。何度もしようとしているのに,本当に難しい。今になって学会のシンポジウムで議論されるのだから,当たり前かもしれない。
それはそうと,宮内先生の研究の熱心さは,同じ若手であるけれども改めて頭が下がる。数学教育では実践研究をどのように扱っているか,そのあたりも議論を通して学びたいと思った。