知識・理解に関するテスト

本日教職大学院の「授業研究の理論と実際1」(対象はストレートマスター)においてテストを行った。これまで授業研究や教師教育などのカテゴリにおいて,学生が授業前半において発表したものの中から,私がセレクトし,用語の説明(ある方法の意義や特徴,定義など),その背景知識を問うような問題にした。きわめてベーシックなものだ。
もちろんこの授業では,用語についての知識を学ぶ授業ではなく,実際に授業に基づいて議論し,それを振り返るシミュレーションを行ったりだとか,アクションリサーチのプランをたせたせたりだとかの工夫を行ってきた。しかし,テストを併用することでその基盤となる知識・理解を評価することも必要と考えて実施をした。
ただ,このテストではある一定の理解までしか測れていない。知識・理解といっても,もっと認知的側面というか,実際の実践に理論や概念を適用できるような,知識・理解の中でもさらに高次なものを対象とした試験にしたほうが良かったかもしれない(もちろん,やるとすれば事前にその旨を学生に伝えたり,準備に時間がかかるなどを念頭に置かなければいけないのだが)。これを実際の発表活動などと合わせて,どのように設計するか,来年度に向けて考えていくことが必要であろう。
最後に「お互いにもっと厳しい環境に置きましょう」と述べた。自分の授業ももっと質的に高いもの(提供する事例の質の高さ,教育方法など)にしなければいけないと思っているし,それにはそれに呼応するような学生の態度(無断で欠席や遅刻が多いがそれは改善されてしかるべきである)が求められるだろう。もちろん先に私自身のあるべき姿だろうけれど。
少しでも前進したい。