長崎での大きな仕事(長崎県教育センターでの情報モラルの講演)

長崎県教育センターで情報モラルの講演を行った。何せ一昨年度は堀田先生@玉川大学,昨年度は高橋さん@富山大を受けて,本年度は僕だったので,お二人にはとうてい及ばないが最大限努力しようと今まであれこれ考えてきた会だった。
大村の教育センターに行き,所長にご挨拶。副所長の百津先生とはコミュニケーション能力育成の関係で,佐世保でご一緒させていただいたが,久し振りにお会いした。
午前中はセンターの本多先生による模擬授業を参観した。題材は「ケータイメールの行き違い」。ある4往復のメッセージをもとに,思いが行き違った部分はどこか,どの言葉が行き違っているのかを考えさせることで,ケータイによる文字のコミュニケーションを考えさせるものだった。できるだけ少ない文字で伝えようとするケータイのコミュニケーションの特性が,実は言葉足らずになってしまい,いき違いを起こさせてしまう,ということがよくわかった。まさに「メディアとのつきあい方」が考慮された実践であった。
午後から1時間半ほど教育の情報化に関する動向と情報モラルに関する講演を行った。少し分量が多かったけれど,情報教育一般とそこでのモラル教育について伝えた。一番驚いたのは「手引き」の存在を知る人が1割か2割程度だったこと。本来であれば,「子どもはこんな感じで使ってますよ」みたいなものを実際の画面を示したりしたほうがよかったのかもしれないが,大学教員としての僕の役割を考えればまあ妥当なところだったのかなと思う。かなり時間をかけて準備し,ベストは尽くしたつもりだ。
いろんな人が聞きに来てくれた。藤木研出身の倉田先生(北陽台高校)からは質問もいただいた。僕の情報免許に関する授業を受講していた,藤田先生(現在は大村市で数学の先生をされている)も来てくれた。また,免許更新講習での宣伝を聞いてきてくれた人,諫早の学校からは多くの先生が駆けつけてくださった。長崎の5年目も半分を過ぎたが,こうした人のつながりに少し成果が表れているのかと思うと,うれしかった。
センターの前田先生,本多先生にはいろいろとお世話になった。