野外体験実習

野外体験実習の引率に行ってきた。学生はグループにわかれ,様々なアクティビティを行う。実施してくれるのは青少年自然の家の職員の方や,ボランティアの方。実にありがたい。ボランティアの中には昨年度大学院を修了され,県内の学校で働く先生もおられ,久しぶりに元気な顔を見ることができた。このような方々に支えられて,本実習は成立している。学生もまる2日間,アクティビティに精を出していた。
この2日間,学生の行動を見守ったが,実は私のやることは何もなかった。大体事前に予想出来ていたことだけれど,正直行った意味はなかった。こちらも忙しい時間を割いて行っている。家庭を持ちながら,貴重な時間を割いてきている人もいる。大学教員の役割とはなんなのだろうか,とひたすら自問自答を繰り返した。ゼミ旅行や新入生の合宿ではないのだし,沢登りを一緒にやることではなかろう。「いてもいなくても良い」というのは,本当につらい。
数年前行ったときにも同じことを思ったけれど,私から何も改善を図るアクションをとらなかった。今度は違う。文句だけではなく,いい形で改善につながるように意見をしたいと思う。改善に資することができないのもまた,大学教員の役割を果たしていないのだろうから。