AECT1日目ー教員養成段階での教育とWeb2.0ツールの活用

+3時間の時差により生活時間が少しずれる。やはり寝るのが遅くなり,起床も遅め。
アナハイムAssociation for Educational Communications and Technologyに参加。レジストレーション。同じホテルなので,楽である。そのかわり,ほとんど外に出ないけれど。周りにも食べるところが少しあるようだけど,実にアメリカンな食事で困る。これも仕方ないね。昨日から,今日の午前にかけて,学会の委員会等が並行して頻繁に開かれている。よくわからないけれど,集まるのはこの機会ぐらいなのかもしれない。あと,ワークショップも開かれている。有料で。iPadの活用などがあるみたい。
僕は午後の一般研究に出席。雰囲気,発表会場の規模はED-Mediaなどと同じ。ひとつ違ったのは,フィードバックシートが用意されていたこと。各発表について9項目を5件法でチェックし,コメント欄なども用意されている。終われば,司会の人に渡すというシステム。日本だと,なかなか書きにくいよね(苦笑)
教員養成段階での教育,特にそこでのweb2.0ツールを活用した発表が多かったので,聞いて回った。聞いていて,新しいものには飛びついて,短期間に飽きる,教育工学はそんな歴史を繰り返しているのかなという気がした。とにかく使った,という発表が多かった。理論が少ない気がした。数は少ないけれど,日本でされてきた実践研究にはもっと質の高いものがあるように思う。ただ,ETR&Dには近いうちに質の高い論文が載る事になるのかもしれない。アメリカでも日本でも良い研究もそうでないものもあるのだなと思った。
この学会自体はPh.D.への登竜門の位置づけが色濃いような気がする。みんな英語ができるのだから,同じ内容を持っていたら,International Conferenceに出すか。
困ったのはプロシーディングが今のところないこと。どうやら,前々日までに送れば,Electric versionとして近いうちに発行されるようだ。そんなものなのかな。早く手に入れば,関連文系を探せそう。
色々とマイナス面も書いてしまったけど,僕は僕で反省した。ICT活用を授業のテーマとしては取り入れているが,これはよいとして,最近の自分の授業方法はどんどんアナログになりつつある。というのは,上に書いたようなテクノロジの活用は,あまり日本の学校文化にはなじまないから,逆に避けるようにしてきた。このような態度だと,結局学生はソーシャルメディア等の教育利用を考えないまま卒業していくわけで,結果メディア活用に関する印象は何ら変わらないものになってしまう。日本の状況や自分の授業にあわせ,うまく取り入れることを考えていったほうがよさそうだ。高等教育の授業改善という視点からしても。そのほうが彼らが広く教育を考えていく際に良いきっかけとなるだろう。
キーノートはDr.Roy Pea。生ではじめて見た。サイバーラーニングのバックグラウンドやそのストラテジなどを述べていた。1時間強あったと思うけれど,あっという間に時間が過ぎた。ここでも,やはりソーシャルメディア。なんか研究を体感している感じ。
終了後はwelcome reception。終わってからUHの皆さんと近くのレストランへ。やはり大人数の会話になかなかはいりきれない。。。
ただ,これまでの国際会議と比較しても研究内容の理解については少し進んだように思う。少しずつではあるけれど,確実に成長している。