AECT2日目ー日本と同じところ違うところ

今日は朝8時から(ちなみにホノルル時間では朝の5時)。眠い眠い。とはいえ,折角の機会だからできるだけ参加してみる。トップはDr.Reigeluthの1時間のセッション。Reigeluth教授はIDの教科書「グリーンブック」の編者として日本でもおなじみなので,大勢の人が知っていると思う。生で見ておこうと思って行ってきた。話の内容は,これからの時代に対応するインストラクショナルデザインであった。いわゆる問題解決の学習が前提になっていて,それにどう対応していくかについて話が進められていた。どのセッションを聞いていても思うし,学校の先生の話を聞いていても思うけど,PBLが前提。日本とだいぶ違うところが,教育の文化差だろう。このセッションのようにベテランの先生が主導してインタラクティブに進めていく(質問が多くてなかなか進まないのは難だが,これも文化差か)のは,日本の学会にはない形。面白いかもしれない。ついでに,結構院生と大学教員の対話の場が設けられていることも注目に値する。教育工学研究者同士で,ベテランと若手がざっくばらんに話すのも良いかもしれない。
その後少し眠くなり部屋へ。つぎに頑張って飛び出して,研究発表を聞く。昼食はサンドイッチ。しょうがない。お米が食べたい。
午後も発表を聞いて回る。教授が大学院生の発表と共同でサポートしたり,大学院生の発表で,その大学のセンセイが温かく見守っている。このへんは,日本の学会と同じだね。大学院生ははじめはラウンドテーブルで,そして博士論文を書こうという段階では,コンカレントで発表を行っているように見える。ICoMEなんかもこのようなイメージで開かれているのだと思った。ただ,ぱっと見た限りでは,並行して開かれるセッションが多いので,なかなか人が集まるところが少ない。そういう意味ではポスターセッションにしたほうがよいのかも。
夜はinternational divisionのディナーに参加した。インドネシアから今年は多く参加していた。韓国はKSETとして,ひとつのdivisionを設け,多くの人が参加しているようだし,中国も積極的だ。(ちなみに,日本は僕一人かと思ったけど,昨日須曽野先生@三重大にお会いした。Curtis先生は発表も聴きに行かれたそうだ。)
ディナーは50ドル支払ったにもかかわらず,飲み物はまさかの別料金。水で済ませた。みんなさほどビールやワインを飲んでいるわけでもない。日本だと懇親会から2次会,3次会で,結構飲んだりするけど,こちらはスマートですね。会場では,何人かが自分の国や地元のものを持ってきてオークション大会が開かれた。収益は,国際連携のために使われるようだ。このようなものがあるとはびっくりしたけれど,オークションの様子を見ていて,なんだか「アメリカ」を感じた。