学部会議/DCDC成果公開

結構ひどい雨。朝10時半より催しがあるので、出かけざるを得なく結構濡れた。誘われた会は何のことかわからないまま参加した。クリスマスランチの会だと思っていたけれど、。College of Educationのもっと正式な会であった。Congressとかsenateとかの用語を使っていたけれど、年に2回開かれる学部会議のようなものだった。ちなみにこちらでは年末でセメスターが終わることになっている。まあ仕事収め式のようなものだ。
ホールのようなところに多くの人が集まっている。通常日本の大学の教授会などは教員だけであるが、この会議は事務職の人、スペシャリストの人なども集まっていた。College of Educationの200名ぐらいが一堂に参加するらしい。カリキュラムやDiversityのコミッティが代表して、半年の成果を報告していた。技術部門のコミッティもあったけれど、情報共有についてはGoogle Appsへの移行を実験中とのことだった。おそらく、実現していくに違いない。この後、退職される教員や事務職の方への表彰。すごく長く勤めあげられた方もいるようだ。
教授会と違って、議論がなされるわけではなく報告が行われた、という感じである。うちの大学に置き換えてみると、学部の教授会はあるけれども、節目で全体で集まって、学長の方針を聞いたり、活躍した人の表彰を行ったりしてもよいのかと思う。特に日本では事務職の人たちは3年ごとぐらいで転々とするが、こちらの大学とは全く違うところだ。
お昼はブッフェ形式。しかし、テントの下で過ごしたのだが、すごく寒かった。ハワイも寒くなる。1月はちょっと寒いかもしれないなあ。
午後からこれも突如としてお知らせを受けたDCDCの報告会の様子を見る。DCDCとはDistance Course Design & Consultingのグループのこと。学内のeラーニング授業の開発を引き受ける部署だ。働いている人は、ETEC等でマスターの学位を得て、現在ドクターコースにいる人などが多い。ビデオの編集を専門にする人、インストラクショナルデザイナなどがいる。彼らが分担し、いくつかのコースを作っている。SakaiベースのLaulimaというLMSがあるのだけれど、そこでコースを開いているのがほとんどのようだ。ハワイ語、物理、プログラミング言語などのクラスがあった。いずれもよくできているなと思った。熊本大学のeラーニングのコースなんかはこういうのを目指しているんだろうなと思った。業務として近い形をとっているのはほかに東大のTREEぐらいか。
後で聞いたところ、ひとつのコースを作るにはとんでもない額のお金がかかっていることを知った。個人の研究費のレベルではとても駄目な額で、グラントを取ってお願いするなどが通常のようである。語学のデパートメントなどは日本の大学と同じように手作りでやっているので、DCDCのものとは全く質が異なるそうだ。お金の周りは日本とは全く異なる。これには善し悪しがあるとは思うけれども。
今日知ることができてよかったと思うことのひとつは僕と同じ部屋のひとの一部はDCDCに所属していて、このような仕事に携わっているということがわかったことだ。こんなこともわからなかったのかよ、という話はあるけれども。ほかの人にとっては当然だから、僕にはよくわからないのです。少し周りの環境が見えてきた。