ICT活用の普及についてのNext Stage

千葉県総合教育センターで,平成23年文部科学省委託「国内のICT教育活用好事例の収集・普及・促進に関する調査研究事業関東甲信越ブロック研究発表会という名前の長い発表会が開かれ,それに参加した。本年度この事業の協力委員を拝命しており,パネルディスカッションに登壇した(他に企画委員の人がいると思われるのであるが・・・)。
小学校,高等学校の公開授業2件あり,デジタルポスターセッションありの盛大な大会であった。最後にあったのがパネルディスカッションで,それぞれの立場から少しずつどう広げていくか,それを思い切ってstageを示し,事例を紹介したり,まとめたりするものであった。
私からは登壇者間で議論した環境整備のStageおよび授業についての枠組みを紹介し,現在この事業における学校では,電子黒板を基本としならが,タブレット端末を用いた環境が多くなってきていることを紹介した。ただし,授業としては,教師の主導性から見ると,基本提示をきっちりと意識した事例から,いわゆる問題解決型の学習まで幅広いものが見られ,教室内の議論を多様化し,充実させるにはある程度のローテクノロジでも実現可能なことを示した。ただし,ICTがもう少し導入されれば,授業として実施する先生の手立ても多様化させることができる可能性を述べた。また,私が産官学に期待するNextstageも簡単に述べた。
当日に至るまで,きちんと進むのかどうか不安だったけれど,ブロックの企画委員の皆さんが運営をとてもしっかりとされており,よい会になったと思う。できればもう少し時間を頂いて話せればよかったかな。私にとっても,これからICTの活用を学校現場ですすめるうえでの留意点を考えるよい機会となった。
なお,今回の模様は雑誌「視聴覚教育」に掲載されるとのこと。