大学院で勉強する

先週土曜日,大学院の2次試験があった。うちの教職実践専攻としては,3年ぶりだと思う。最近,大学院自体の増加,経済面などからどの大学も受験生が集まりにくく,苦戦をしているところが多い。
もし大学院へ行こうと思っている人がいれば,基本的にはおすすめしたいと思う。2年間を専門的に自分の研究ができるというのはまたとない機会である。ただし「基本的」というからには条件がある。
ひとつは,当たり前の話であるが,研究とは別の何かやりたいことがあって,それに取り組む時間が欲しい場合に大学院に入ることはしないこと。やりたいことと大学院の研究が関係ない場合はやめておいたほうが良い。
ふたつめは,「授業」を通して「勉強」をしようと思っている人も難しい。授業を行う方としては,ちょっと挑戦的な言い方かも知れないが,大学院は基本的に課題研究活動や院生間のアクティブな協同により,自分なりに学習することになる(もちろん,このためには,日本の大学院の学習環境やカリキュラムはさらに改善されるべきだろうと思う)。簡単に言えば,受け身では学べないということだ。「いろいろ(聞いて),勉強させて頂きます」では,難しい。
この2点は,あくまでもMaster studentのことで,Doctorについてはなんとも言えないが。