前提条件の異なる学習者への対応(教育方法・技術論)

教育方法・技術論という授業を担当している。ここでは,授業設計やその工夫について学習する授業である。全15時間中2時間のみ,教育の情報化を扱っている。
受講者は100名超,うち20数名は昨年度「ICT教育法」という授業を受講済みである。ICT教育法を受講した学生たちは,自分たちで機材をセッティングし,模擬授業もやっている。片や,他の100名近くの学生は,ICTを活用した授業を知らない。
そこで,ICT教育法の受講者に昨年度の模擬授業に関するレポートを返却し,復習をしてもらった。その間,他の学生はICTを活用した授業に関するビデオを見てもらった。その後,レポートに目を通した学生には先生役になってもらい,15分程度講義や質疑応答を通して,グループで学習を進めてもらった。
先生役と学び手のバランスがうまくあわなかった面もあるが,私が講義をするよりもうまく進んだと思う。大人数講義においてはただ議論をするだけでなく,受講生の違いを踏まえた授業も必要になってくるだろう。こうした工夫を忘れないようにしたい。