学校を基盤とする研究活動

またしても久しぶりの更新。
昨年度,講演や訪問等が多くて,その対策を考えないといけないと振り返ったが,今週は2件も外出してしまった。ただし,単発ではなく今後の継続もありそうな形なので,良いことだと考えている。
22日の月曜日は,多久市小中一貫校の西渓校へ。今年度から市内の学校が3つの小中一貫校に再編されたうちのひとつ。DISのプロジェクト校のひとつで,ここでも外部助言を務めることになった。会議だけだったが,教育委員会だけではなく,教育委員の方々も参加し,みんなで頑張っていこうという熱気が感じられた。すでに電子黒板は全教室に配置され,活用されており,大変進んでいる印象を受けた。今後の研究会が楽しみである。
24日の水曜日は,西有田町立西有田中学校へ。本年度,放送教育の九州大会が行われるところである。前年度は小学校にしか行かなかったので,ここもはじめて。今後は数回の授業研究会が開催され,全員1回は授業を行う。放送等メディアの活用についての話を,ということで,放送教育のことなどをお話した。すでに,実物投影機やデジタル教科書は活用しているが,放送番組の位置づけ方が,難しいということであった。ICT時代にひとつのコンテンツとしての可能性があること,ハードウェアではなく,そういうコンテンツの分析が今後は重要になってくるというようなお話をした。
いずれの学校も,非常にスタートが早く,こんな時期に訪問が重なると思わなかった。ひとり一台端末も,放送番組の活用も,その効果を規定するひとつの要因として,学校を基盤とする研究活動がすでに行われている,というものがあろう。逆に言えば,これが充実しているところは,どのような研究課題でも対応できるということである。今後の取組が楽しみである。
いずれも佐賀県の学校。こういう風土がある地域なのかもしれない。