先輩「先生」からの指導および課題設定(3年初等ゼミ)

3年生初等教育コースのゼミ生は5月11日からの卒業要件外実習(副免実習)を目の前にしている(ひとりは9月)。行き先は附属幼稚園,養護学校,中学校と様々である。実習へのイメージをつかませるため,先週から4年生に「先生」役をお願いして,実習の概要であるとか,指導案の内容であるとかのレクチャーをしてもらった。

実習先の校園,あるいは教科,または教員間でも指導が異なっているので,わからない部分もあるが,それぞれの異同を確認したりもした。
また,先週「先生」から課された課題として「どれでもよいので大学の授業のひとこまを取り上げてTP案(教師と生徒の発言の主旨を記述したもの;この場合,案ではなく実際の記述であるが)を書いてくる」というものがあり,それについての成果を報告させていた。その課題を課した意図として,「視点を持って授業を見る」ことの大切さを問いたかったようだ。
課題をこなしてきた学生の話を聞いていると,「普段聞き流す授業がよく理解できた」「普段は話が通っているように聞こえるところが実は結構話が飛んでいる」「自分が人に話すときには整理をして話をしなければ相手には伝わらない」ということを感想として述べていた。「先生」が課した課題は彼女らに色々な考えをもたらしたようだ。
さて,私から見てて,このTP案作成は彼女らの授業への振り返りを促進し,書いたものから客観的にその先生の授業のやり方を把握することができるようになるのではないかと思った。見られるほうからすると,まずい,いい加減な授業をしてては(あるいは分析的に見られるとまずいと?)・・・と思った。私も反省させられた。
先週に引き続いて,「先生」に感謝。